娘のハートブレイク

私の娘には大好きなお友達がいます。

とてもピッタリと合うようで、登校も下校も一緒、いつもその子とばかり遊んでいます。

思えば幼稚園時代も一人のお友達とばかり遊んでいましたっけ。男の子で、しかも外国人(笑)

一人、大好きな女の子がいましたけど、そういえば彼女も半分外国人(笑)

どうやら現代っ子の日本女子とは、ある一定の距離にしかならず、なかなか馴染めないようです。

 

娘曰く、「女の子はみんな固まるから嫌なの」

「固まったら、絶対に入れてくれないの。『入れて』って言って、『いいよ』って言ってても、本当には入れてくれないんだよ。」

 

うん、うん、わかるわかる。

私も苦手です。

思えば私も子供の頃、感じ方や興味対象があまりにも違いすぎて、結局自分自身を裏切らない為には一人でいるしかありませんでした。無理に合わせても結局は異質なものははじかれます。特に小学校高学年~中学校時代は暗黒でした。毎日が本当につまらなかったです。

私はその理由を、親が流行りもののテレビをあまり観せてくれなかったからだ、と思っていました。極端に厳しい親に育てられた私は、皆が知っているアイドルやダンス、流行歌を詳しく知らなかったり、ゲームもごく限られたものしかやったことがありませんでしたから、話についていけないのです。また持ち物や服も、オーソドックスなものばかりで、流行りものは買ってもらえませんでした。

てっきりそのせいだと思っていました。

だから息子にはそんな思いをさせてはいけないと思い、何とか周りと足並みを揃えてやろうと必死に合わせる努力をしていました。

しかしながら、結局それは表面的な部分でしかなく、根本的にはどう足掻いても馴染めないものは馴染めないのだ、ということが身に染みてわかりましたけどね(笑)

「モーモーまきばのおきゃくさま」という絵本があります。私の大好きな一冊です。

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マリー・ホール・エッツ 文・絵/ やまのうちきよこ 訳 /偕成社

この絵本は、大勢の種類の違う者たちとは一時的な楽しみは共有できるけれど、結局長くお付き合いできるのは、同じ草を食む者同士だ、というメッセージが込められています。

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カケスは面白がって観察する役です。一番タチ悪い・・・

帰っていくお友達を引き留めることはできませんし、逆にこちらがお客様に合わせて自分の性質と異なったことをすることもできないのです。

もっとキリスト教的に拡大解釈していきますと、羊は羊と生きていくのです。究極的には山羊とも牛とも馬とも相容れないのですけどね。

話が随分と逸れました。

娘の大好きなお友達に最初に会った時、何というかとっても昭和的で微笑ましく、娘と合う理由がとてもよく分かりました。キーワードは「昭和」かもしれません(笑)。家族の中の距離がとても近く、弟を連れて遊びに来たりします。古き良き昭和の子育ての香りを感じますね。

またまた話が逸れました。

で、その大好きな女の子と遊べる日以外は、娘は家の庭を掘り返して遊んだり、ごくたまにクラスの男の子と遊んだり、私とボール投げをして遊んだりして過ごしていました。

彼女が習い事の無い日は、必ずと言っていい程一緒に遊んでいたのです。

 

しかし2年生に上がると、残念ながら彼女とクラスが離れてしまいました。

更に娘にとってショックだったのは、彗星のごとく現れた「転校生」の存在でした。

転校生の女の子は大好きなお友達と同じクラスになりました。家も程近く、学校の行き帰りも一緒になってしまったのです!

こうして、大好きな女の子との蜜月が終わってしまいました。

娘は大好きなお友達を独占できなくなったことで悲しみ、クラスが一人で離れている疎外感も手伝って、家に帰ってきてから、わあわあと声をあげて泣きました。

次の日、せっかく二人から遊びにも誘われたのに、男の子と遊ぶ約束をして断ってしまいました。

娘の言い分だけを聞くと、大好きなお友達が転校生とばかり話して娘が独りぼっちになってしまう、転校生が娘の話に割り込んできて話を取ってしまう、などなど。

転校生なんて来なければ良かったのに・・・悲壮感いっぱいに娘は泣きます。

娘は大好きなお友達が自分を一番に尊重してくれないことに傷付いて泣いているのです。自分は彼女を一番に尊重しているのに、と。だから転校生の存在に傷付いているというよりも、大好きなお友達に対して傷付き怒っているのです。(そのお友達は決して娘をないがしろにしているわけではなかったと思いますよ)

分かる~と共感しながらも、昔の私だったら一緒になって傷付いてモヤモヤしていただろうなぁ、と他人事のように思っていました。一緒になって、こうしてみたら、ああしてみたら、と知恵を絞って娘が孤立しないように心を砕いていたに違いありません。

自分の心の問題が処理できていないと、子供の心の問題とゴチャ混ぜになり、余計複雑に絡み合ってしまいます。まさに子供と一心同体・・・恐ろしいですね。

娘の中にモヤモヤ、沸々とした負の感情がある以上、きっと二人とは楽しく遊べないだろうし、大好きなお友達の誘いを断って別のお友達と遊ぶという娘の行動は正しかったと言えます。その日はそれなりに楽しく遊べ、公園で普段遊んだことのない別のお友達と仲良くなることができたと、とても良い顔で帰ってきました。

娘はこれはこれで良かったのかも、と思い始めました。もう、大好きなお友達がいなくても他の子と遊ぶことだってできるんだ、という選択肢が生まれ、大好きなお友達への依存から外れました。

しかし、転校生に対してのわだかまりは依然として残っていました。なにしろ、「愛する人を奪った」のですからね。

学校から帰ってきた娘は、今日も二人とは遊ばない、と宣言しました。

私は、神様はあなたの心の中まで全てご存知で、あなたがあなたの中の悪い心を滅ぼさなければ決してあなたの心は晴れることは無いのだ、ということを娘に話しました。

相手が娘を攻撃したり意図的に排除したり、悪意があるのならばいざ知らず、単に娘と大好きなお友達との関係性に変化を与えたというだけで恨むのならば、その恨みや態度は自分自身を攻撃する剣となって返ってくるしかないのです。

自分はしっかりと閉じておきながら、相手に対して開いてくれないと責めるのは、自分勝手も甚だしいというものです。

また、相手が開いていても、自分が閉じているから開いているように見えない、ということもあります。そうすると人は孤立するしかありません。

 

「あなたの今の気持ちは、あなたが昔言っていた『固まる女の子』と同じだね。転校生を入れたくないんだもんね」

 

娘は暫く考えていました。一人で部屋でゴロゴロしながら、時間が過ぎていきました。

 

すると急に娘は立ち上がり、何やら慌てて準備を始めました。

 

「やっぱり行ってくる!まずはお友達になろう、って言ってみる!」

娘はお気に入りの自転車に乗って、颯爽とお友達の家に向かいました。

 

泣いて帰ってくるだろうか、会えなかったと、すぐにしょんぼり帰ってくるかもしれない。そうしたら一緒におやつでも食べようと思っていました。

 

しかし娘は5時のチャイムが鳴るまで帰って来ませんでした。

 

「ただいま~!今日ね、〇〇ちゃんの家で、ジュースご馳走になっちゃった!人生ゲームやって楽しかった!」

意気揚々と帰って来た娘の顔は、なんだか光っていました。

今まで「転校生」としか呼んでいなかった子が、〇〇ちゃんと名前になっていましたし(笑)。

 

娘はまた一つ成長することが出来ました。

そして私自身も自分の成長を知ることが出来ました。

 

 

神様、いつも私達に課題とより良い提案を与えて下さりありがとうございます。

あなたの御元で成長できることを心から幸せに思います。

あなたの下さるものはいつでも本当に清く良い物ばかりです。

主よ、あなたの下さる毎日の恵みに感謝します。

 

 

 

 

 

 

 


娘のハートブレイク」への2件のフィードバック

  1. モーモーまきばのおきゃくさま、私もこどもたちも大好きです。「カケス意地悪だよねー」とこどもたちは口をそろえて感想を話し、私もそのカケスの心根の悪に目がいくばかりでしたが、キリスト教的に解釈すると本当にかなり深い内容ですね。私はそこまではっきりと言語化できていなかったので、読み聞かせる度にぼんやりと感じていたものが、明確になり、とてもスッキリしました。有難うございます。娘さんのお話も状況は違えど、かなりリンクするものがありました。あなたの深い悟りをこうして教えてくださることに心から感謝いたします。 あなたを御使いになられる主に感謝します。 あなたに神様からのご加護と祝福が限りなく注がれ、益々栄えますように心からお祈りいたします。

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    1. いつもコメントありがとうございます。
      カケスの「面白がる」という罪について、子供達はよくわかっていますね。
      子供のお友達とのトラブルに悩むとき、親自身が乗り越えていない問題なのだということが良く分かりました。主の御元で成長できることは何よりの祝福ですね。
      あなたに主のお導きとお恵みがありますことをお祈りいたします。

      いいね

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