目はあっても見えず、耳があっても聞こえない話

ここ数日暑さがぶり返してきた関東です。

私の働いている梨園には栗畑もあって、8月の終わり頃からもう栗拾いが始まっています。

梨狩りのお客さんと同じくらい栗拾いのお客さんも毎日いらっしゃいます。栗拾いをしたついでに無料の梨を食べて帰るのを楽しみにしていらっしゃるようです。

土日は本当に沢山のお客さんで賑わったようですが、月曜日の今日も朝からチラホラ栗目当てのお客さんが訪れました。皆さんそれぞれ思い思いの量を拾って来られます。

今日の4組目のお客さんは60代の老夫婦でした。

トングと袋を受け取ると、二人だから少しだけでいいんだ、とおっしゃって意気揚々と栗畑に向かわれました。

 

と、ほどなくお二人は戻って来たのですが、

「一個も落ちて無いじゃないか!」と、少し腹を立てている様子でした。

 

「せっかくはるばる来たのに、まさか一個も拾えないとは思わなかった。」

「落ちているのはイガばかりで、中身が入っているものは一つも無かった」

 

園主が、イガをひっくり返して良く探すと実は結構あるんですよ、と言っても、「全部見たよ!」とご夫婦で憤慨しておられました。「でも一つも無かったんだ」と。

延々と恨み節で悔しがるご夫婦に、園主も私たちも只々謝るしかありません。栗拾いは基本お客さん任せで、私たちは梨の出荷作業で手一杯、付き添って行く暇が無いのです。

最初の三組のお客さんは、それぞれ袋にたっぷり拾って帰って来られましたから、あらかた拾われてしまったのでしょうか。

しかし、だとしても今まで一つも拾えずに帰って来たお客さんは初めてでした。

とにかく梨を沢山食べてって下さい、と宥めて、どうにかご機嫌を直して笑顔で帰られましたが。

 

その後、暫くしてから他のお客さんが栗目当てで来られました。

殆ど無いかもしれないけれど、と先ほどのお客さんのお話を伝えましたが、気にせず元気に栗畑へと出掛けられました。

 

・・・と、袋いっぱいにツヤツヤした栗を拾って戻って来られました!

 

更にもう一組、お客さんが来られました。

 

・・・同じく、袋いっぱいに栗を拾って嬉しそうに戻って来られました!!

 

!!!

 

!!!!

 

私たちは顔を見合わせて笑ってしまいました。

 

「栗拾いはね、奥が深いんですよ。」

園主が笑いながら言いました。

空っぽと思ってもイガをひっくり返して見ると、入っていたりするのだそうです。

先に入っても沢山見つけられない人と、後から入っても沢山見つけてくる人と、物凄く差があるんだよ、と。

 

 

無い、と思って探すと、無い。

ある、と思って探すと、ある。

 

先入観という眼鏡はどこまでも視界を塞ぎます。

まさに目があっても見えず、耳があっても聞こえず、なのでした。

 

物凄い真理を、神様が私にもわかるようにと見せて下さったのだと思いました。

 

心が塞がれると目が塞がれ、耳も塞がれる。そして得るはずの喜びも奪われる。

 

ああ神様、私の目は見えているでしょうか。私の目に丸太があれば教えて下さり、取り除いて下さい。

兄弟姉妹の皆さんの目にもおがくずがあれば取り除いて下さい。

 

どこまでも深く悟るために見通せる良い目が欲しいです。

あなたの小さな御言葉を一つも聞き漏らさない耳が欲しいです。

 

どうか私たち一人一人に、それらを与えて下さいますように。

 

皆さんに神様からの豊かなる知恵と祝福が与えられますように。

 

心から祈ります。

 

 


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中